哲学本?『7日間で突然頭がよくなる本』感想

こんにちは、jikuasiです。
本日ご紹介するのはこちら!

7日間で突然頭がよくなる本

小川 仁志 PHP研究所 2012-12-15
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by ヨメレバ

 

『7日間で突然頭がよくなる本』
著者 小川仁志
出版元 PHP研究所
そんなうまい話があるわけないやろ~
と思いながら、著者の「哲学者」という肩書きに惹かれて買ってしまいました。
以下、流れです。

1日目 社会のことを知る
2日目 哲学の知識を身につける
3日目 哲学の論理パターンを使いこなす
4日目 物の見方を変える
5日目 言葉の意味を膨らませる
6日目 言葉を論理的に整理する
7日目 一言でキャッチーに表現する

 

ということだそうです。。

結論から言ってしまいますと、この本の目的は、
「一言でキャッチーに表現出来るようになる」
という点のみです。

 

”頭がよい”とは

著者が考える”頭がよい”とは一体どういう人か。
それは、物事の本質をつかめる人のことです。

よく言われますのが、”頭が良いひとは難しいことを小学生でも分かるように平易に説明できる”
それは、やっぱり一番ポイントとなる点、つまり本質をつかんでいるからこそ出来るのだと思います。
(もちろん例え表現の上手さとかもあるでしょうが)

そのように本質をつかめることが出来れば、難しいこともひとことでバシッと!かっこよく!説明できます。そのために、ちょっと練習しましょっか、ていうノリの内容ですね。

で、そのためには、大前提として、世の中のことを知りましょう。

そして哲学の論法の基礎も身につけましょう。

そうしたら、頭をやわらか~くして、言葉をうま~く整理して、
と、読みながら実際に読み手が考えて進める、ちょっとワークも入りながら進んでいきます。

読んでいて面白いなと感じたところが一点。
キャッチーなセンテンスを作るには、無駄を削ぎ落とし、誰しもに普遍的に当てはまるよう、わざと抽象的に表現するのがポイントである。

ははーん。概念を全体的に包括する、みたいな?笑

 

読み物としては一般のビジネス書とはちょっと違ったタイプで面白いと思います。
が、これを読んだら頭がよくなる!と期待してしまうとちょっと違うかな~となると思います。
もちろん哲学書とも言えないですが。

それこそ手にとってもらえるようにタイトルを「キャッチー」に作ってますよね。やられた。。
コピーライターさんとか、短い文章を考える方は参考になるのではないでしょうか。

 

<追記>

ビジュアルでぱっと分かりやすく読める図解版も出ているようです。こちらも要チェック!

<図解>7日間で突然頭がよくなる本

小川仁志 PHP研究所 2013-11-23
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ちなみに同じ哲学ジャンルならこっちの方が数倍面白いです…

関連記事:『14歳からの哲学』感想 池田晶子

 

 

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jikuasi

じくあし。アラサーで結婚が決まった瞬間に5年半務めた営業職を辞める。IT系の道に進み、派遣ネットワーク運用保守、SES、Web系ベンチャーと渡り歩き、Webディレクター。 生息地は奈良。哲学に勤しんだ故の絶妙に無責任かつ奔放な文章力に定評あり。ゴーストライター出版2冊。 ウクレレ講師YouTuberとしても活躍中で、オンラインレッスンが大好評。 ◆ポートフォリオはこちら wakatsuki-portfolio.herokuapp.com ◆ウクレレレッスン・ライティング・動画編集等お仕事のご依頼はこちら https://honnyomu.com/otoi-awase 更新情報、役立つ情報ツイート中!