こんにちは、jikuasiです。
本日ご紹介する一冊はこちら!
考えない練習 (小学館文庫)
小池 龍之介 小学館 2012-03-06
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話題の僧侶、小池龍之介さんの数多くある著書のひとつ。お坊さんです。
著者略歴
浄土真宗系単立寺院沙光山正現寺の住職。東京大学卒。
2003年にWebサイト「家出空間」および、寺院とカフェを融合させた『iede cafe』を立ち上げる。現在では一般向けの坐禅指導のほか、執筆活動も積極的に展開している。 wikipediaより
自身曰く、”お経を唱えない異色の僧侶”だそう。かっこいい! (←なにがだw
概要
さて、この本では「考えない練習」と題してあるが、一体どういうことか?
いわゆる思考停止じゃないですよ!
わたし達の脳って、なんかすごい物だとあがめられてるじゃないですか。「脳科学」もそうだし、一時期は「脳トレ」なんかも流行りました。人間の脳は非常に優れた超精密スーパーコンピューターで、とにかくすごいんだぞ! 2位なんかじゃなく、蓮舫さんもギャフンと言わせるぶっちぎりの1位なんだぞ! と。
でも、実はそんなことはないんです。しっかり欠点もあります。
わたし達がなにかをしてるとき、例えば恋人と話をしているとします。最初は集中して相手の話をしっかり聞いていますが、次第に飽きてくる。すると脳はどうなるか。
違うことを考えるんですねー!それも、脳が勝手に!
恋人の話を聞いているようで、実は半分は話を聞いていて、半分は晩酌のおつまみは何にしよう、とかって考えてしまっているんですよ。身に覚えがあるでしょう!アナタも!
そして脳はさらなる暴走を続け、「こないだはチーたらだったから、今日はエイヒレがいいな。いや、梅くらげも捨てがたい。となると日本酒だな。先週は日本酒を呑みながら広島と日ハムの試合を観てたんだっけ。そういや今日は試合あんのか?こうしちゃおれない、、、ぶつぶつ」
などと脳がひとりでにピコピコと思考を膨らませていってしまいます。これはあくまで”自分の意思で”ではなく、無意識に、ほんの数秒のうちに行われているのです。
五感に意識を集中させる
このように脳がピコピコと暴走していくことを、著者は「ノイズが入る」と呼んでいます。
このノイズはどうやって排除すればよいのか。
著者は座禅や瞑想の指導なども行っているそうです。座禅では一切のノイズを排除せねばなりません。どうするか。
心を空っぽにして、あらゆる五感によーく耳を傾けるのです。肌には、今座っているお尻から伝わる床の感覚。着ている服が肌にまとっている、擦れている感覚。耳を澄ませば小鳥のさえずりが聞こえる、川のせせらぎが聞こえる。
といった具合に今ある感覚に集中することで、ただ”今ここ”のみを感じられるようになるのです。そのように思考を研ぎ澄ます訓練を続ければ、心が充足していき、「欲」「怒り」「迷い」といった煩悩に支配されないくらしを送ることが出来ます。
わたしは普段からわりとおだやかな方なのですが、それでもたまには「マジかよ!くっそコイツ!」となることもあります。
そんなときは、心の中でこの魔法の呪文を唱えます。
マージかっ♪
これはマジでおすすめです。さっきまでの醜い気持ちが油汚れとともに綺麗に落ちてくれます。
おわりに
結局何が言いたいのか分からなくなりましたが、何が言いたいのかというとみんなおだやかに生きようぜということです。笑
本の最後には脳研究者の池谷裕二さんとの対談も収録されています。仏教と脳科学との共通点なども語られる、とても読み応えのある内容となってます。
みんな読んで!
考えない練習 (小学館文庫)
小池 龍之介 小学館 2012-03-06
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