こんにちは!じくあし(@jikuasi)です。
未経験からのエンジニア業界転職が注目されています。
エンジニア職というと男性が多いイメージですが、コロナ禍で在宅ワークへキャリアチェンジを希望する女性がプログラミング教室に通う、というケースが増えているそうです。
コロナが終息した後も、女性がエンジニア職に就くケースが増えてくるのではないでしょうか。
この記事では、エンジニアへの転職を考えている女性向けに、女性エンジニアを取り巻く環境や転職のメリットと実態についてお伝えしていきます。
目次
女性エンジニアってどうなの?
女性エンジニアに対するイメージ
欧米では日常的にMeme(ミーム)という画像やGIFを使って、冗談やギャグを言い合い、なんでもネタにしています。
そんなMemeを「Female engineers(女性エンジニア)」というワードで検索してみた結果、ヒットしたのがこちら。
左上から順に、
- 友達がイメージする私
- 両親がイメージする私
- 世間一般がイメージする私
左下から順に、
- 他の(男性)エンジニアがイメージする私
- 自己認識上の私
- 現実
となっています。
女性エンジニアの人数
経済産業省の平成28年発表の調査によると、日本のIT関連産業の女性比は24.1%です。
端子など50万点以上の電子部品を扱う、イギリスの会社RSコンポーネンツが発表した「Where are all the women in Engineering?」では、国別の女性エンジニアの人数 (2019年)が、図で分かりやすく示されています。
それによると、英国では40.8%が女性となっており、男性に比べてまだ少ないものの、日本ほど差がない状態であることがわかります。
コロナ禍でも高い求人倍率
コロナ禍で、冷え込んでいる転職市場。
転職サービス「doda(デューダ)」によれば、2020年11月の求人倍率は全体で1.79倍となっています。前年にあたる2019年11月は2.81倍であったことを考えると、厳しい時期であることがわかります。
しかし、業種別にみていくと、業種によって大きな違いがあることがわかります。その中で、「IT・通信」では2020年11月でも5.22倍と、依然として高い水準を保っていることがわかります。
また、2021年の転職市場予測では、IoTの推進により、ITとモノづくりの境界はますます曖昧になっており、ITを含むソフト系のエンジニアの需要が高まってくると予測されています。
また、20代の社会人がコロナ禍で転職を考える三大理由は、「給与アップ、キャリアアップ」「休日や福利厚生」「勤務する企業や業界の先行きが不安」です。
しかしIT業界は人材の需要が大きい分、きちんとキャリアパスを描いて行動すれば、高年収・キャリアアップも可能ですし、業界全体の先行きも良好なことから、転職先として検討する方も多いのではないでしょうか。
職種別の将来性や転職の方法についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
女性エンジニアのメリット
エンジニア職に女性がつくメリットとして考えられるのは、次の2点です。
- 評価に男女差がない
- コミュニケーション力が活かせる
評価に男女差なし
ITエンジニアの評価は、男女間の差なく、実力主義の傾向が強いことが知られています。例えば、「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」(2017年)によるとITスキルのレベル(設計力、開発力、スピードなど)が給与決定にあたっての最も重要な評価軸となっています。
コミュニケーション力が活かせる
女の転職typeが実施した調査によれば、現役女性ITエンジニアが感じている仕事の魅力は、
- 「社内外の人の期待に応える楽しさ」
- 「飽きがこない魅力」
- 「自分の仕事がカタチになる喜び」
- 「チームで味わう達成感」
- 「クリエイティビティーを発揮できる」
- 「コミュニケーション力が生かせる」
だそう。チームで働く場面や、社内外、時には海外とのやりとりでは、コミュニケーション力が鍵となることも多いので、一般的にコミュニケーション上手と言われる女性は、エンジニア職にも適性があると言えます。
女性エンジニアが少ない理由
日本で女性のエンジニア職が少ない理由は、
- 理系に進学する女性が少ないこと
- IT業界は長時間労働が常態化していて、いわゆる「ブラック」というイメージが強いこと
が理由として考えられています。
しかし、2018年の厚生労働省の調査によると、月平均所定外労働時間は「20時間未満」が49%という調査結果が出ています。
繁閑の差があるため、一時的に残業が多くなる月もあることが多い業界ですが、労働環境を改善している企業も多く、大手になれば「くるみんマーク」の取得もしています。
そのため、しっかりとしたキャリアパスを持ち、それに沿ってスキルを磨くことで、人材としての魅力を上げていくことができれば、働く環境についても改善できる業界です。
活躍する女性エンジニア
- SPUTNIKO!:アーティスト。ロンドン大学インペリアル・カレッジで数学とコンピューター・サイエンスの両学部を卒業。東京藝術大学美術学部デザイン科准教授。
- 仲 暁子(なか あきこ):フェイスブックの初期メンバーとして参画し、「Wantedly」を開発。
- 原綾香 プログラミング教室「Life is Tech」が女子中学生・女子高校生を対象として行っているプログミングワークショップ「Code Girls」の応援団長。
おまけ:女性ITエンジニアの実態
ご紹介したような活躍する女性エンジニアが「理想像」だとすれば、現実はどんな感じなのでしょうか。そこで、「IT Woman(女性のIT職)」という検索ワードでヒットしたのがこちらのMEME。
左上から順に、
- 自己認識上の私
- 両親がイメージする私
- 同僚がイメージする私
左下から順に、
- 上司がイメージする私
- なりたい自分像
- 現実
となっています。
まとめ
日本の女性エンジニアはまだ少ないものの、
- 評価に男女差がない
- コミュニケーション力が活かせる
といったメリットから、女性が活躍できるチャンスが大いにある職種です。
コロナ禍でも高水準の有効求人倍率があり、コロナ禍で在宅勤務を希望する女性が増えていることから、今後ますます、女性エンジニアが増えていくことが予想されます。
「IT業界=長時間労働」ではなく、残業時間が少ない企業や「くるみんマーク」取得の企業にも、スキル次第で転職可能ですので、エンジニアとしてのキャリアパスを明確に持ち、スキルアップを目指していくことが重要です。
さらに、活躍目覚ましい女性エンジニアもいます。
「エンジニア=男性」という概念を打ち破り、エンジニアとして活躍する女性がさらに増えるのを願うばかりです!