みなさん、こんにちは!jikuasiです。
今回ご紹介する本はこちら!
この本を読んで欲しい人
・自分が何の為に生きているのか分からない
・未来に希望が持てない
jikuasiオススメ度
☆☆☆☆☆星5つ
”ウルグアイの第40代大統領を務めた、ホセ・ムヒカ氏をご存知でしょうか。
ムヒカ氏は、その質素な暮らしぶりから「世界で一番貧しい大統領」と言われていますが、国民には「エル・ペペ」の愛称で人気を博しています。
本書では、ムヒカ氏がUNSUR(南米諸国連合)の会長へ就任した際のスピーチのほか、2016年4月に初来日した際に東京外国語大学で行なった講演全文を収録。
本当の豊かさは何なのか、大切にしなくてはいけないものは何なのか、私たちが失いかけている大事なことを思い出させてくれる素晴らしい演説、ムヒカ氏が我々日本人に贈ったメッセージを読み取ってください。”amazonより引用
2016年4月に初来日し、東京外国語大学で講演したムヒカ氏。
そちらの講演の全文を載せた本です。
といっても29ページほどなのでとてもコンパクト。
しかし、たった29ページとは思えないほどの重みと厚みがあります。
その中での名言をいくつかご紹介します!
この本の3行まとめ!
①貧乏とは、無限の欲があって、しかもいくらものがあっても満足しないこと
②貧困とは、この人生で時間や愛情を「共有」できないこと
③人生で最も重要なことは「勝利すること」ではなく、「歩き続ける」こと
では、いきまーす。
①貧乏とは、無限の欲があって、しかもいくらものがあっても満足しないこと
手に入れても手に入れても、満足しない美味しいものを食べも食べても、お腹いっぱいにならない。
つらいですねー。
つまり満たされないことが、なにもりも貧しいことだと。
例えば、100円のアイスを食べて「幸せ〜っ!!」てなりますよね笑
そういうのをわたしたちは「ささやかな幸せ」とかって呼んだりしますが、
ムヒカさんに言わせれば、それは立派な幸せなんだと。
すごくお金持ちだけど、ずっと一人暮らしで孤独な人と、
お金は無いけど、愛するパートナーと子供に囲まれて幸せな毎日を暮らす人。
あなたはどちらになりたいですか?
貧乏っていうのは、財布の中身の話ではなく、心の話なんです。富の大小ではないんですね。
②貧困とは、この人生で時間や愛情を「共有」できないこと
古代ギリシャの哲学者、アリストテレスがこう残しています。
「人間は政治的な生き物である」
つまり、人はひとりでは生きられないのです。
「俺はひとりで生きて行くんだいっ!」
みたいなことを言う人はいますが、でも、あなたが今着ている服は、人が作ったものです。
朝食べたパンも、コーヒーだって、誰かが作って、誰かが売ったものを、誰かが作ったお金という対価を払って手に入れたんでしょ。
病気になったら病院に行ってお医者さんに診てもらうでしょ。
人は、ひとりでは生きていけません。
誰かと共に生きていきます。
そしてその誰かと、幸せや、喜び、悲しみを共に感じる、つまり「共有」することにより、その幸せは増えていくのです。
③人生で最も重要なことは「勝利すること」ではなく、「歩き続ける」こと
人生においては、「勝利」なんてものはありません。
「人生という山を登っていけば、「勝利」の2文字が書かれたゴールラインがあって、そこを目指して頑張って上るぞー!」
みたいなことを息巻いても無駄です。人生にゴールも勝利もありません。
なぜならば、常に何か不足するものがあるから。
あなたが死ぬほど野球を頑張っても、イチローを超えなければ、完全に野球で「勝利した」ことにはならないでしょう。
仮にイチローを超えたとしても、
スティーヴィーワンダーよりは歌が下手ですよね。笑
てことは完全な勝利ではない。
そう、勝利なんてものはないのです。
では、どうすればいいのか。
答えは、歩き続けること。
言い換えると、転んでも転んでも、再び立ち上がって、挑戦し続けること、です。
そしてそれには、確かな意思を持って行動することです。
自分自身が確かな意思を持って生き、転んでも立ち上がる。
その繰り返しが、唯一、勝利というものに近づくことなんです。
てな具合に、ありがたぁ~いお言葉がたくさん述べられています。
この講演を生で聞いた東京外国語大学の学生は、何を感じ、何を考えたのでしょうか。
世界は今荒れています。
テロリズムの脅威。
格差、貧困。
差別。
疫病。
わたしたちに出来ることは小さいかもしれないけれど、
ほんの少しでもこういった問題に、目を背けず考える。
そのひとつが、この世界に生まれたわたしたち全員が、
幸せになる為の一歩になるんじゃないでしょうか。
ムヒカさんの言葉がその手助けになってくれると、信じてやみません。
ぜひ、手に取ってみてください。
よーい、どくしょっ!