こんにちは!jikuasiです。
本日の一冊はこちら!
”「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。”amazonより
奈良が生んだ奇才、森見登美彦さんの代表作、夜は短し歩けよ乙女です。
先日、アニメ映画されることが決定し、主人公の声優を星野源、主題歌をアジカンが務めることが発表されて話題となりました。
うおおおぉぉ!!
僕たちの現在をー!! https://t.co/PQRlpu2q6G— jikuasi@読書ブロガー (@jikuasi) 2016年12月15日
興奮しております。笑
内容は、京都を舞台とした、青春(?)の物語です。
わたしも大学時代を京都で過ごしたので、馴染みの地名も出てきて、読むたびにとてもなつかしく感じます。
この作品が出た当時はわたしも大学生でして、学生の間では森見登美彦と伊坂幸太郎が2大人気作家でした。
伊坂さんの作品は、伏線を張り巡らせたミステリーもので、最後に伏線を回収してスカっと読み終える、というパターンが多いです。
森見さんの場合は、これがまたひじょ~に独特。
主人公の「先輩」が同じ大学の後輩である黒髪の乙女へ抱く恋心を、なんとかしようともがくがなんともならないお話。
それは、先斗町での宴会騒ぎや、
下鴨納涼床古本市、大学祭でのゲリラ喜劇、京都中に猛威を振るう風邪。
偽電気ブラン、おともだちパンチ、詭弁踊り、二足歩行ロボット、猥褻図書など、
とにかく出てくるモノもヒトも表現も、ちょっと「ヘン」なものばかり。
奇妙な登場人物の奇妙な語り口で奇妙なストーリー。
リアルとファンタジーの狭間で繰り広げられる奇想天外キャンパスライフ。
黒髪の乙女の本丸を攻め込む準備として、着々と外堀を埋める作業。
読み始めたとたん、森見ワールドに没入すること間違いなし。
とはいうものの、amazonレビューでは以外にも否定的な意見が多いです。
この無駄に古風で長ったらしい独特の言い回し。これがこの作品、ひいては森見さんの味であり、武器なのですが、それが合わなくて読み進められなかった、という方は結構いてるみたいです。
ですので、好き嫌いが分かれる作品です。
ただ思うのは、長ったらしい偏屈な言い回しの部分は無視して読んでもストーリー自体には大して関係ないことばかりなので問題ないかと…笑
そうして多少難しいところはすっ飛ばして読んでるうちに、慣れてくると思います。
注意点としては、マジメに読まないこと。笑
マジメに読んだって、マジでくだらないですよ。(怒られるわw)
ちなみにわたしは大好きで、たぶん4回ほど読んでます。
読みにくいんだけど、読みやすい。なんか良いテンポなんですよね。
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