こんにちは。jikuasiです。
本日の一冊はこちら。
14歳からの哲学 考えるための教科書 –
人には14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある!
今の学校教育に欠けている、14、5歳からの「考える」ための教科書。
「言葉」「自分とは何か」「死」「心」「体」「他人」「家族」「社会」
「規則」「理想と現実」「友情と愛情」「恋愛と性」「仕事と生活」
「メディアと書物」「人生」など30のテーマを取り上げる。
出版社より
著者紹介
池田 晶子(いけだ あきこ)
1960年生まれ。慶応大学文学部哲学科出身。
難解で敬遠されがちな「哲学用語」を用いずに、日常の言葉で哲学を語る”哲学エッセイスト”。
2007年に死去。
何年か前にブックオフにて、同じ池田晶子さんの著書『41歳の哲学』を読み、感銘受けました。
その後に見つけて購入したのが本著。
14歳からの哲学というだけあって、本当に中学生でも読める簡単な文章、そして著者が自分に語りかけているように表現されているので、とっつきやすい。
14歳からの哲学という題名ですが、24歳でも、34歳でも、誰が読んでも為になります。
章立て
14歳からの哲学[A]
考える[1]
考える[2]
考える[3]
言葉[1]
言葉[2]
自分とは誰か
死をどう考えるか
体の見方
心はどこにある
他人とは何か
14歳からの哲学[B]
家族
社会
規則
理想と現実
友情と愛情
恋愛と性
仕事と生活
品格と名誉
本物と偽物
メディアと書物
17歳からの哲学
宇宙と科学
歴史と人類
善悪[1]
善悪[2]
自由
宗教
人生の意味[1]
人生の意味[2]
存在の謎[1]
存在の謎[2]
あとがき
”どうしてみんなと同じじゃないといけないのか”
昨今の中高生を取り巻くいじめ問題には胸が痛みます。ナイフで刺しただとか、海に突き落とすだとか。
殺人事件もしょっちゅう報道されているような気がします。
もちろん以前にもこういった事件はあったが、メディアがより大きく取り上げるようになったということはあるかもしれません。
しかし、なにもそこまでしなくても…て思いますよね。
間違いなく大きな要因のひとつとなっているであろうものが、LINEなどのSNS。
今の子達は、LINEのグループに入っていることが友達の証であり、ちょっと輪からはみ出るような行動や言動を取ると、すぐに”退出”させられて、文字通り仲間外れにされてしまうようです。
LINEのグループのメンバーであることが全てなんです。
これは危険ですよね。
リアルよりも、ネットの上のバーチャルな世界が重要視されているっていう、逆転現象です。
こわいのは、私たちから見れば「それはおかしい」って言えることでも、彼らの中ではそれが「あたりまえ」になってしまっているということ。
また、最近は小学生でスマホを持たされてる子が結構な割合でいますよね。これも危ないですよー
どうやら、スマホを持ってないとLINEが出来ないから友達になれないみたいです。
わたしから言わせれば、「スマホを持ってないと友達じゃない」なんていう程度の奴とは友達になる必要ナシ! なんですがねぇ…。
たしかにわたしたちも新しく知り合った人に「携帯持ってないんです」って言われたら
「えっ…」てなりますけど。
でも小学生ですよ?毎日学校で会うでしょ?遊ぶ約束とか、面と向かって出来るやん!
スマホいらなくね?
たぶんこういう社会問題って日本特有の同調圧力とか、気を使うとかいった類の文化が生み出している問題なのでしょうが。
もっとアメリカンに、「おいこのイモ野郎!」みたいな感じで取っ組み合いの喧嘩をして、疲れたころに仲直り、そして友情が深まる、みたいな。その方がよっぽど健全ですよね。
大学の講義で、「便利過ぎる世の中は逆に人間を不便にさせる」という言葉がありました。
昨今のテクノロジーはどんどん進歩していっていますが、人間の心はそれに全然ついていってないんじゃないでしょうか。
子供達に考えさせる。
そのためには、わたしたち大人が日々考えつづけなければならない、と感じます。
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