”書く”バイブル『新しい文章力の教室』感想 唐木元

こんにちは、jikuasiです!
本日ご紹介するのはこちら!

”文章を「書きながら」考えていませんか?
文章が書けないのはなぜでしょうか?うまい人はどうやって書いているのでしょうか?
ニュースメディアで新人教育を担当する著者が、書ける人が自然にやっている基本を誰にでも学べる方法として伝授する初めての書籍。
企画書、報告書、レポート、ブログ、SNSなど
あらゆる文章に有効です。”
amazonより

あの総合ニュースサイト「ナタリー」の初代編集長、唐木元さんの著書です。月に3000本以上の記事を配信するナタリーで、「唐木ゼミ」と呼ばれる研修で指導されてきたノウハウをぎゅぎゅぎゅっと詰め込んだ一冊。

 

これ、最近色んな方が紹介してるので話題の新刊かと思いきや、実は2015年に発売だったんですね。驚きです。
ブロガーのみなさんはおおかたこれ読んでるんじゃないかな、というぐらい良書です。未読のブロガーさんはぜひ読むべきですよ!

今でこそ毎日「書く」という習慣が出来たこのわたしも、ブログを始める前は書くことがめっぽう苦手なほうでして。facebookに100文字程度の思い出をつぶやくだけでも、うーん…と頭を悩ませていました。

 

以下、内容さらっと紹介します。

 

書きたいことを、分かりやすく伝える方法

 

さて、この本ですがブログでもSNSでも論文でも、「書きたいことを分かりやすく伝える」ということが主題に置かれています。なので「書く題材」がありきの話です。

「書きたいことが見つからないよう~!」という段階の話は、次に出てくるプラモデルの話でちょこっと触れるくらいです。

いわば、”シナリオは決まっていて、より良い演出をするにはどうするか”を教えてくれるという感じです。

 

文章とはラーメンである

ファッ!?となられた方、安心してください。例えです。文章は食べちゃダメよ!
著者は、「良い文章とは、完読される文章である」と定義づけています。つまり、最後まで読んでもらえければ悪い文章である、ということ。それを、ダメな文章は食べきれないラーメンと同じ、と表現しています。

具体的には、「量が多い」「伸びてる」「麺ののどごしが悪い」etc…

文章に置き換えると、「文章が長過ぎる」「タイムリーな話題じゃない」「リズムが悪くてつっかかる」etc…

なるほど、おもしろい。完食されるラーメンを作ればいいのかっ!よぉし、今日からハチマキ巻いて修行だッ!!

 

プラモデルを用意する

これも例えですよ。

開封前のプラモデルを渡されて、「さあ、ガンダムを作ってください」と言われたら、ふふん♪と鼻唄でも口ずさみながら、せっせとパーツを切り離して、説明書を見ながら組み立てていけますよね。

でも、プラモデルも何も用意されていない状態で、「さあ、ガンダムを作ってください」と言われたら、どうでしょう。
「ええっ!!?なな、なにから!?どうやって作ればいいのん?」と困惑するはずです。

プラモデルを完成させることが出来るのは、箱にイメージの絵があり、パーツがあり、説明書があらかじめあるからです。

 

文章を書くときも同じで、それらを先に用意してしまえばよいのです。全体の主眼(箱絵)、それぞれの要素(パーツ)、それをどのような順番で組み立てるか(説明書)、を先に考えてしまいましょう。すると、あとはプラモデルを組み立てるだけになるので、ぐっと簡単になります。

 

といった具合に比喩を交えながら楽しく、分かりやすく著者のメソッドを教えてくれます。
他にも、

 

・文末のバリエーションに気を配る

・漢字とひらがなのバランスを整える

・主語の「が」と「は」の使い分け

・指示語は最小限に

・並列の「たり」は省略しない

・主語と述語を意識しながら構造に還元して読む

・伝聞表現は腰を弱くする

 

などなど、かなり細かく具体的な点まで斬り込んで頂いています。もうホントに国語の教科書のような出来栄えで、ただただ勉強になります。

わたしが普段気になってた誤表現もツッコんでくれているのですごく気持ちいいです。

◎「休みの日は、買い物に行ったり、本を読んで過ごしてます。」
↑「行ったり」と来たら次は「本を読んだり」だろうがよおおおおぉ。

 

◎「ちょっとライブに行って来るね」
↑そこは「行ってくる」だろうがぼけぇぇぬおおおお。。

 

という思いをたまーにしてました。こういうのを見つけるたんびに、ちょっと心がモヤっとするんです。
唐木先生、あらざーっす。

 

まとめ

こんだけ便利な世の中になってくると、便利になった反面、人間の能力は退化してきていると感じるんです。例えば、「恋人の携帯の番号を覚える能力」。 言えます?災害時に自分の携帯が使えないとき、電話出来ます?

例えば、「紙にペンで漢字を書く能力」。書かないですもんねー。わたしも衰弱しきってます。
年賀状も昔ほど書かないですもんねー。今はあけおメールですか。

(あけおメールも今は減って、それもSNSで済ます人が増えてるんですって!)

文章を書く能力も、例外ではないですよね。昔の伝達手段は手紙で、季節の句なんかを入れながら長文を書いていたのが、今は無機質な電子メールでちょろっと書くだけで伝わっちゃうんですもの。そりゃ退化しますよね。

 

わたしは、「便利になる=やっていたことをやらなくてよくなる」と考えてます。
別に便利になってることを否定したいわけじゃありません。

便利になった分、やらなくてよくなった能力は退化していくんだよ、ということを忘れないことが大切だ、と思うのです。

だからたまには意識的に、トレーニングしませんか?
結婚式でスピーチを頼まれるときとか、母親に感謝の手紙を書くときとかに、恥をかかないように、いまのうちから。ね。

 

よーい、どくしょっ!

 

ABOUTこの記事をかいた人

jikuasi

じくあし。奈良に生息する手長族。哲学者。 月間30万POアルク収益20万円超の社畜を脱出し、エンジニアの道を進む。ブロガー界一の卓球の腕前。哲学に勤しんだ故の絶妙に無責任かつ奔放な文章力に定評あり。オンラインウクレレ講師業も好評中。 更新情報、おもしろネタ等ツイート中!