こんにちは!じくあし(@jikuasi)です。
よくTwitterなどで、
みたいな声をよく目にします。
僕もそういった意見に耳を傾け、結果的にSES企業(=SIer)を辞めたわけですが、
というのが正直な感想です。
今回は元SES勤務の僕が、あまり語られることのないSESのメリットについてお話してみようと思います。
SES = System Engineering Service
めちゃざっくり言うと、Aという会社の正社員でありながら、Bという会社に派遣されて仕事を行う、みたいな労働形態です。
仕組みとかはまた調べてみてくださいね。
目次
SES勤務のメリット
仕事が安定していて、流行り廃りの波がゆるい
SESで常駐するお客様先は、比較的大手の会社さんが多いです。
もちろんそのSES企業の規模や、どのくらいの商流のお仕事をメインとしているのかにもよりますが、
僕が勤務していた会社は、ほとんどの客先は従業員数500人以上の会社さんでした。
ということは、そこのお仕事もかなり規模の大きいものが多く、
プロジェクト単位でも100人とかを超える多所帯でやってたりするわけです。
そういうお仕事は、ちょっと仕様を変えるだけでも結構な手間がかかる。
ここから、「最新のトレンド技術を常に追い求めなくとも、仕事が出来る」ということが言えます。
ちょっと例え話をします。
奈良の東大寺の大仏殿は、当時世界最大と言われた「木」で作られた建築物でした。
それがいま、一箇所に隕石が当たって壊れちゃったので修復するとしましょう。
修理する大工さんは若手で、「鉄筋」しか扱った経験がなく、今回も鉄筋で修理しようと考えます。
でも、その他の部分は全て木で作られているので、そこだけ鉄筋だとチグハグなことになります。
仕方ないので、木を扱うことが出来る大工さんを新たに募集することになりました。
みたいな。分かりますか?笑
少し古い言語・技術であっても、それを使って作られたシステムがある以上、
修理・メンテナンスの仕事は発生し続けます。
SESで最も多く扱われる言語はJavaです。
モダンな技術とは言えませんが、Javaのお仕事はまだまだたくさんあります。
今後も減りはするでしょうが、完全になくなるのは少なくとも10年以上は先でしょう。
(Javaの前身であるCOBOLという言語の案件が未だに存在しているように…)
一方で「Ruby」という言語は比較的新しく、渋谷などのモダンなベンチャー企業で積極的に採用されています。
という一方で、最近は早くもその勢いが廃れつつある、という話も聞きます。
エンジニアの宿命かもしれませんが、せっかく習得した技術があっという間に使い物にならなくなる、ということからは避けられません。
SESでの働き方では、そいういった自体はかなり避けられる傾向にあります。
程よいタイミングで環境を変えられる
SESでは規模の大きいお仕事を扱うため、一度そのお客様先の案件に入ったら、そんなにしょっちゅう移動することはなく、
少なくとも半年、あるいは1年〜2年は常駐する、といったことケースが多いです。
(以前行っていた客先には、他のSES会社から20年出向し続けてるという猛者も…w)
例えばベンチャーの自社開発企業だと、そんな大規模なプロジェクトはまずないし、
フリーランスの場合は3ヶ月とかで案件がコロコロ変わるといったこともしばしば。
その度に環境が変わり、人間関係を構築し、通勤手段を考え、という事になる。
なので、
「ずっと同じ環境に居続けるのは飽きるけど、1,2年おきくらいに気分を変えたい」
みたいな人にとっては、SESはとても良いです。
スケールのデカい仕事の一部を担える
繰り返しになりますが、SESの客先は大きな規模の会社が多いので、
必然的に扱うお仕事も大きなものになります。
例えば建築業界で、
って言われたら、すげえぇぇぇ!!ってなりますよね。
ただ実際は、「クギを一本打っただけ」みたいなね。笑
それと同じようなことがSES勤務でも経験出来ます。
僕が前にいた客先でも、「これを間違えたら百何万人に影響が出るよな…」というプロジェクトに携わってました。
そういった、とにかくスケールの大きな仕事をしたい人にとってはオススメです。
大人数なので責任が分散されてかかる負荷が低くて済む
これも前項と関連しますが、人数が多い為、一人ひとりにかかる仕事の量はやや少ない傾向にあります。
「パレートの法則」というのを聞いたことがあるかと思います。
どんな集団も、「2:6:2」、つまり
- 優秀な2割
- 普通の6割
- 不良の2割
という構成になる、というものです。
これは何もその人の能力的なことだけでなく、仕事全体のタスクの負荷の分散がそうなってしまう、ということです。
10人程度の少数精鋭のベンチャー企業であれば、全員に高いパフォーマンスが求められます。
ところが、100人以上のプロジェクトなら、あなた1人にはそこまで大きな成果は求められず、ある程度ゆったりと仕事が出来ます。
もちろん、
という気持ちも素晴らしいですが、
その一方で経験が浅い方などはかなり不安もあるかと思います。
そういう人は、まずはSESでゆったりとキャリアをスタートさせて、仕事に慣れていく、という選択もありじゃないかと。
現場に未経験者も多いので安心
こういった性質を持っていることから、SES現場にはあなたと同じように、実務未経験、
あるいはまだ経験が浅いという方は一定数以上必ずいます。
現場にベテランの方ばかりいると、その人のアドバイスが全然参考にならなかったりします。
補助なし自転車の漕ぎ方を聞いても、そのベテランは数十年前にクリアした課題なので、転び方を忘れてしまってるんです。
一方で、半年前に補助なし自転車に乗れるようになった方に質問すれば、
その本人も練習していた当時の記憶が鮮明な為、的確なアドバイスをくれることでしょう。
あなたと近い境遇の方がいれば、そのようにアドバイスをもらったり、
一緒に高めあったりして共に成長していくことが出来ます。
仕事がなくても給料が出る
SESの仕事は安定していると言いましたが、あなたが担当する客先の案件が終わってから、しばらくお仕事が途切れることがあります。
そうなると、SES企業に正社員として雇われている以上は、その会社の事務所に戻って、次の案件を待つ、という期間が発生します。
僕の場合は未経験で入社して、まずSES会社の事務所でお勉強とか、諸々の雑用をしていたんですが、
その期間なんと7ヶ月。笑
その間もきっちり満額お給料が支払われていました。それもなかなかの高待遇。
10時〜19時の7時間勤務
服装自由、外出自由
勤務内容:お勉強、お茶出し
で30万近くもらえるというチート環境でしたww
但し「客先に行ってない間は給与の○割を支給」といった規定の場合もあるので、要確認です。
まとめ:SESも未経験者の選択肢のひとつとして悪くはない
以上、ぼく個人の経験から考える、SES企業で働くことのメリットを挙げてみました。
なんだかんだ言って、今フリーランスで活躍されている方にしても、
最初はSESから始まった、という方は多いです。
悪い声も聞きますが、そればかりに気を取られて頭でっかちにならずに、一度経験してみるのもいいんじゃないでしょうか。
ちなみにSESで働くのならば、避けては通れないのが「Java」という言語。
学び方はドットインストールやUdemyなど、ネット上に教材はたくさんあるので、ぜひ見て見ましょう。
本腰を入れてガッツリ学びたい人は、TechAcademyのエンジニア転職保証コースをオススメします。
Javaがしっかり学べて、なおかつ就業先が内定するまでを完全保証でサポートしてくれます。
SESエンジニアとしてのキャリアを爆速でスタートさせたい方には、超オススメのサービスです。
あるいは、地方在住ですぐにでも就職したい!
という方は、早速転職エージェントに登録するのがベストです。
SES企業は実務未経験者にも間口を広げているのがいいところ。
ぼくは以前にレバテック キャリアを活用して一社から内定をもらいましたが、
エージェントさんがとても親切だったし、持ってくる案件も良い企業だけを選別してくれていたので、
最小の労力で最良の結果を得ることが出来ました。
レバテックはフリーランス向けのエージェントとしても名が通っているので、
今後にお世話になることも考えて、今のうちから登録しておくのがオススメです。